ようこそ

ビスクドールの世界へ

エリザベス一世もマリーアントワネットも
ビクトリア女王もその幼少期に愛した人形。
ヨーロッパの王侯貴族の子女でこの人形を
たなかった人はいません。
人形の歴史上最も完成された人形をご覧下さい。

トレジャードール ビスクドール

渋谷恒子のご紹介


DAG主催コンベティションでの受賞歴
ミリー賞、部門最優秀ロゼット賞、ブルーリボン賞多数

展示会等の活動
ホノルルで数回開催。ホノルルでテレビ、ラジオ出演数回。
東京では東急本店、日本橋三越本店美術画廊等で個展4回。

教授歴
ホノルル、日本(東京)で30年に及ぶ。

アンティークビスクドール

当時はフランスで作られたビスクドールの原料となる白磁は、ドイツのマイセン
地方から輸入していました。
 その後、第一次大戦勃発での国交断絶によりドイツから良質の白磁の輸入が
途絶え、フランスでのビスクドール製作は衰退しました。

当時作られた人形は現在ではアンティークビスクドールとして世界中で珍重愛好
されています。
 しかし骨董品としての価値が加算され、最高の状態に保存されている人形は、
米国では中級家屋が一軒買えるほどの値段がつき大変高価です。
 コスチューム等が必ずしも当時の美しさを保っているとは言えません。
 保存状態の良い物は大変稀になっています。

ビスクドールの

美の真髄

人形が持つ微やかな艶のある滑らかで透明感のある
白磁の肌で、一点の汚れない美しい人間の素肌に酷似している点です。
 この白磁の質感を作るには何でもいいから白磁を使って焼けば出来るという
訳ではありません。
 一般にボーセレンと言われている土もピンからキリまで様々な品質の物が
ありますが、ビスクドールに使用される液状のボーセレンはカオリン(白陶土)と
呼ばれる土にクォーツ(水晶の微成分)を加えてあり、焼成時にその硬く滑らかで
半透明感のある表面が得られます。
 完成まで高度の技術と経験が要求されます。白磁を摂氏1350度の高温で焼き
上げますが、常に一定の結果は期待できず、割れが入ったり、キルン(電気炉)
中の高温によるワープ(変形)を起こしたりの難しさが常に伴います。
白磁焼成後、4~5回の絵付け焼を施し、顔は完成します。
 顔を描くとき、100種類以上あるそれぞれの人形の描き方が厳密に決まっていて、
勝手に描く自己流は許されません。勝手に描いたものはレプリカとは認められない
人形になってしまいます。

 人形が身に着けるコスチュームは昔のフランス貴族の子女のもので、歴史的衣装
研究にもとづてデザインされます。
 人間のドレスの完全雛形で、すべて下着からアウターウェアまで完全着脱可能
であり、糊付け等は一切ありません。縫製方法や使用材質は厳しい製造規約に従い、
当時の人形の再生がなされます。ゆえに完成までには人形作家の多くの経験と
知識とに裏付けられた技術が必要とされます。